これまで立ち寄った方々

2022年3月23日水曜日

子どもが動いてくれない時に…【子どもとの関わり方】

ある日、学校から帰ってきた2年生女子。

とってもおしゃべりな子で、いつもは帰ってきたらすぐしゃべりかけてくる…はずなのですが…。

しゃべりかけてきません。全くしゃべりません。

私が「〇〇疲れとう?全然しゃべらん」と言うと、隣にいた4年生男子も「いつもと違うやん。しゃべらん…」と言います。

そんな彼女はその後…

あぐらをかいてる私の足に「ごろん」と寝転がりました。

もはや「枕」扱いです^^;

そして、私はこうつぶやきました。


なべ「只今、〇〇スマホは充電しております」

子「だいぶ充電されてきた…」

なべ「何パーセントたまった?」

子「20..10...6パーセント」

なべ「まだまだやけど…さっきよりはましか」

子どもにとって、私は充電器みたいなものなのでしょう。











このように、子どもがいつものような動きをしない時

「充電が足りてない」

ということはよくあります。

子どもたちは、スマホと同じように、身体も心もたっぷり使って疲れて充電が減っているのです。

そうして充電をしてエネルギーが溜まると、子どもは何かしたくなって飛んでいきます。


ある時、数週間もずっと元気がなく

・(熱はないのに)「熱はかって!」と言ってきたり

・ダランとイスに抱き着いたり

・布団で寝たり

していた4年生女子がいました。

彼女は、学校では授業中かなり集中して“しっかり”がんばっている様子が伺えました。

本当は「充電」が必要だけど…素直に言えないのでしょう^^;


ある日、私がキッチンでなにやら作業していると、彼女はカウンターを挟んで目の前にあるダイニングテーブルにちょこんと座りました。

そこには誰もいないのに…

何かをするわけでもないのに…

きっと「甘えさせて」と心では言っているのでしょう。

もう、素直じゃない^^;

その後、和室でゴロンとしている彼女の近くに行って、何をするわけでもなく座り込んでみました。

すると、寝ころんだまま、まずは私のお腹をポコポコ蹴り始める彼女。

やがて、彼女は甘えてきました。


すでにスマホで埋まっている充電器で充電することはできません。

頑張り屋さんや我慢屋さんだったり、気遣い屋さんだったりする子なら、充電器が空いていても、無理をしたり遠慮したりちゃうかもしれません。

だからこそ、子どもたちが、甘えてこれるように…充電しに来れるように、

私たちは敢えて

「何もしない」で「隙」をつくる

ことも必要なのかなーと思います。


さて、そうやって充電を求めてくる子ども達ですが、そのタイミングって

「しないといけないこと」

がいっぱいある時だったりすることも多いです。


「つかれたー」「たましいぬけたー」なんてつぶやいた3年生女子。

そのタイミングは「帰ってきた瞬間」でした。

そして彼女はそのまま「玄関にグターっと寝ころんだ」のです。

この瞬間って、「やること」「やらないといけないこと」「やらせたいこと」がいっぱいで、ついつい大人はいろいろ声をかけたくなります。

「『ただいま』と言いなさい」

「そんなところに寝ころんでないで早く部屋に入りなさい」

「靴を靴箱に入れなさい」

「連絡帳を出しなさい」

「早くランドセルをしまいなさい」

「手を洗いなさい」

「宿題をしなさい」

なんて。

でも、きっとこの瞬間って、一番そんな言葉をかけられたくない時だと思うのです。

学校や仕事でくたびれはてて、ようやく家に帰り着けて…

玄関をくぐった時

それは「ようやく力が抜ける…」「緊張の糸が解ける…」と、”ホッとする”瞬間だと思います。

そんな時だからこそ、私は「~して」なんて声をかけるのはグッと堪えて…

心に「隙間」や「ゆとり」を持って…

子どもたちがしっかり充電できるように、ホッと(hot)する、温かな言葉をかけたいなと思っています。

「やること」を知らないはずはありません。「元気」がないだけです。

「充電」をしたらきっと子どもは自ら動いていくはずですから。


子どもが動いていない時

子どもが動いてくれない時

そんな時は

「充電」が足りてないかも?

そんなまなざしで子どもを見て

充電器になってくっついて甘えさせて

あげてほしいなーなんて思います。

子どもだけではなく、大人だってそんな風に充電することは必要ですもんね。

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