さて、今回も前回の続き… 学童保育のような子どもが集う場が子どもにとって居場所となるために大切にしたい4つの観点のお話です。
1つ目は「場所」
2つ目は「指導員」
でした。
そして、3つ目は…
「仲間」です。
昔、こんな作文を書いた子がいました。
『がくどうの友だち』
わたしは、がくどうにかよっています。
がくどうには大切な友だちがいます。
たまに、休んでしまう事もあるけれど、次の日はかならず来ます。
前の日に、ぎょう事で休んだ時は、やりたかった事や、いっしょに遊びたかった友だちと遊べるからです。
気まずくて休んでしまった時は、友だちが心配しているかもしれないからです。
友だちは本を一人で読んでいた時や何もしていない時に、声をかけてくれます
友だちはおおぜいいます。
わたしはその中の八人が大好きです。
いつもではないけれど遊んでくれる友だちです。
ところで、なぜ八人が好きかと言うと、遊びにさそってくれたり、えんぎ力をほめてくれたり、やさしくしてくれるから大好きです。
えんぎ力をほめてくれるのは、〇〇ちゃんと△△ちゃん(2人とも2学年上の女の子)です。
ほめられた時、わたしはとっ・・・・・・・・・・ってもうれしくなります。
やさしくしてくれた時や、遊びにさそってくれた時はその何十ばいもうれしくなって、友だちにむかって走って、
「何して遊ぶ」
と大きな声で言います。
そう優しい八人がわたしは大好きです。
これからもいっしょに遊びたいです。
(原文より一部改変)
読んでいるとこちらまでニコニコと笑顔になるような作文です(o^^o)
さて、彼女は「友だち」と書いていますが、「友だち」ではなくても(本人が「友だち」とは思っていなくでも)、このように感じられる「仲間」がいることが大切でしょう。
彼女の作文から大切なことが見えてきます。
しんぱいしてくれる
やさしくしてくれる
遊びにさそってくれる
ほめてくれる
そんな仲間がいることは、「休んでしまっても次の日必ず来たくなる」ような場所には必要なのでしょう。
しかし、反対に
見向きもされない
厳しい
ひとりでもほったらかし
けなされる、バカにされる
そんな「仲間」ばかりだとしたら、それは子どもが安心する(居心地のいい・居てもいい)「居場所」になることはないのだと思います。
そのため、学童保育の指導員等、子どもに関わる場に携る大人は、前者のような仲間関係を築いていくような生活や暮らしをつくっていかなければならないのです。
また、普段はそのような仲間関係だったとしても、子どもにトラブルやケンカはつきもの。「仲間」や「友だち」とケンカ中の時なんかは、子どもはとっても不安になってしまうでしょう。
そんな時には指導員がよりどころとなりつつ、子ども同士が関係がを修復していくような支えが必要です(余計なお世話にならないようには気をつけなくてはいけませんが…)
そういえば、以前、4年生の女の子が指導員に「かわいい」と言われた時、彼女は「(あなたに)かわいいって言われても嬉しくない」と返していました。
そんな彼女に「じゃあ、なんて言われたら嬉しいの?」と尋ねてみると、「んーーー…」としばらく考えた後に
「”友だちに”『好きな人と両思い』って言われたら嬉しい」
と一言。
彼女はもう、指導員より友だちの方が大事なのでしょう。そして…もしかしたら友だちより大切な存在になるかもしれない「好きな人」もいるのでしょう(o^^o)
子どもが、大人以外の人とそのように様々な”大切な”関係を結んでいくのは子どもの成長の証です。だからこそ、私たち大人は子どもたちがそのような関係を結んでいけるような場をつくらないといけないのです。
さて、今回は子どもの「居場所」に大切な4つのことの1つ
いよいよ次で最終回です。最後はなんなのか…お楽しみに♪
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