学童保育のような場が、子どもにとって「居場所」となるために大切にしたい4つの観点。
とうとう今回の記事で最後となりました。
以前の記事は以下のリンクからどうぞ♪
さて、4つ目ですが…
「あそび」です
子どもにとって「あそび」が大切なことは言うまでもないことでしょう。
ホイジンガは、人間を「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」と言いましたが、「あそび」は、子どもだけではなく「人間」にとって本質的なものです。
以前、子どもたちがこんなことを言葉にしたことがあります
「あそばんと元気にならん!」(4年生女子)
「私も(体調悪くても)あそぶと元気になる!」(6年生女子)
「あそんだら一気にパッパカパーになる!」(4年生女子)
パッパカパーの意味は不明ですが( ̄▽ ̄;)(笑)子どもにとってどれだけあそびが大切なのかをよく感じられる言葉だと思います。
さて、「あそび」があると子どもはどんな姿を見せるのでしょうか?
学童保育とは違うのですが、とある居場所づくりの場があります。
ある日の朝、3年生男子がその場にやってきました。
それも、”開所1時間前”の、まだ受け入れ準備中の時間に( ̄▽ ̄;)笑
工作大好きな彼は、その1週間前に「スノーボード」を作って遊んでいました。
ボードの出来栄えも、滑りも…彼がイメージしている”本物っぽい”ものだったのでしょう。彼はその日、帰る時にはボードを脇に抱えて”ボーダーになりきって”…”かっこつけて”帰って行きました。
そんな日があっての、その日”開所1時間前”の来訪だったのです。
彼は、開口一番「なべー(ボード)壊れた」「修理したい」と。
「ここに来たら、自分がイメージしてる…楽しみにしている”あそび”が(また)できる」
だからこそ、彼はいてもたってもいられず、1時間前にやってきたのでしょう。修理すると、すぐにまたボードに乗って遊んでいました。
学童保育でも、通院のため学童を休みだったにもかかわらず、通院後「これ(ディアボロ)やるために来た!」と言って、わざわざ来た5年生女子がいました。しかも「(学童が閉まる)7時までするけん!」と意気込んで^^;
「あそぶためにわざわざ来る」ほど、子どもにとってその場で「あそぶ」ことが大事なことなのです。
一方で、学童保育のような「集団」(保育)場では、安全確保のために、様々な「あそび」を「禁止」や「制限」をすることもあります。
「命を守る」
それはとても大切なことです。しかし、子どもの居場所では、同じくらい「あそび」も大切なことになります。
子どもにとって「あそび」は
”生きていることそのもの”
と言っても過言ではありません。
私たちは、その「あそび」を子どもから奪わないように留意しなければならないでしょう。
さて、これで子どもの「居場所」に大切な4つの観点について、すべて書いたことになります。
「場所」
「指導員/支援員」
「仲間」
「あそび」
こうして見ると「なにを当たり前のことを…」とも思うかもしれません。
ただ、こうして言葉にして「枠組み」を整理することが、子どもや居場所の課題について立ち止まって考える時の役に立てればいいなと思います。
「家におるより学童におった方が楽しいやん!」
と言った5年生男子がいました。
自分の行き場、身の置き場があって…話を聞いてくれる指導員がいて…遊び仲間がいて…やりたいあそびがある
だからこそ「家よりも学童の方が楽しい」と思えるのでしょう。
そのような子どもの「居場所」が日本全国の至る所に根付いていき、子どもの笑顔が溢れていくことが私の夢です。
そのような未来を切り拓くために、今後も力を尽くしていきたいと思います。
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