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2022年4月11日月曜日

子どもの「居場所」に大切な4つのこと -その2-

今回は前回の続きです。

第2の家と言われる学童保育が、子どもにとって、まるで家のように安心できる、

「居心地のいい場所」(居心地が「Good👍」な場所)

「居てもいい場所」(いても「OK👌」な場所)

となるために大切にしたい4つの観点のお話。1つ目は「場所」でした。

さて、2つ目は…

「指導員/支援員」です。(※以下、指導員と書きます)

子どもにとって、そこにいる指導員がどんな存在なのか

あたりまえのことですが、それはとても大切です。

放課後児童クラブ運営指針には「信頼」という言葉もあり、子どもが安心し、信頼できる指導員であることが求められています。


さて、私は趣味で「指導員の正しい使い方」という観察をしています(笑)

子どもはどのように指導員を“使う”のか?

これについては、また別で詳しく記事にしたいと思いますが…

ひとまず、子どもは指導員を

「イス」

として使うことがよくあります。









前回の「場所」に「指導員」がなるようなものですが、「場所」と異なるのは、子どもは指導員をイスにして「充電」をするということです。

「充電」については

子どもが動いてくれない時に…【子どもへの関わり方】

をお読みください^^

子どもにとって「元気がない自分で居てもいい場所」…そして「まるでソファのようにふかふかで居心地のいい場所(笑)」として指導員がなっているのです。


また、おしゃべり大好きな子どもたちは、こんな風に指導員を呼ぶことがあります。

「ねぇ、お母さん!」

「ママ!!」

と。

いや、ママでもないし…むしろ男ですけど( ̄▽ ̄)笑

子どもたちが、ついそんな風に呼んでしまうのは、きっとママ相手のような心持ちでいるからだろうと思います。

他にももっといろんな指導員との関わりがあるのですが、長くなってしまうので参考文献を紹介をします。

私も執筆している以下の書籍には、このような指導員との関わりやおもしろエピソードが満載です。ぜひ、ご購入、ご参照ください^^











指導員の呼び方と言えば…

学童保育業界では

「(指導員を)『先生』と呼ばせるか問題」

というのが有名ですね(笑)

この問題について、私は6年生女子に聞いてみたことがあります。


なべ「学童保育の指導員を先生って呼ぶのどう思う?」

子①「先生とか言いたくない。気持ち悪い」(笑)

子②「こっち(学童)まで『先生』『先生』言うのイヤだ」

子①「『学校終わったー』『帰ってきたー』って思ってるのに」

子②「そうそう『学校感』があるもん」

子①「『気軽感』がいい」

子②「『自由』に呼びたい」

 

彼女たちのこの言葉は、「先生と呼ばせるか問題」に終止符を打つのではないかとも思う発言だと思いました。

「学校終わった」「学童保育に帰ってきた」

だから

「気軽」に呼びたい

「自由」にしたい


子どもたちは、放課後に…そして、学童保育にこのような「願い」を持っているのでしょう。

学童保育に関することを考える時には、大人が勝手にあれこれ議論するのではなく、このような「子どもの願い」こそが大切にされないといけないと思います。

言い換えれば、子どもの権利条約第12条「意見表明権」を大切にするということです。


今回は、子どもの「居場所」に大切な4つのことの1つ

 「指導員」

について書きました。

あと2つについては…また次回にご期待ください^^


(追記)

ちなみに、本文中の6年生女子たちとの会話の後のやり取り…

子①「うちら別になべからなんも教えてもらってない(からなべは先生じゃない)やん!」

なべ「はぁ!?ミサンガとかあなたが2年生の時に、一番最初私が教えたっちゃけんね!」

子①「でも、今はうちが教えとうもん!」

なべ「確かに…今はもう先生が逆転してるけどさ(笑)」


どうやら指導員は忘れられる生き物のようです(笑)

でも、学童保育を生きている主人公は子どもなのです。

「私”が”」が大切、「私」という「自我」が大切なのです。

だから、これでいいのだと思っています。

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